2009年11月13日

中朝国境へ~図們2路


 吉林省東部の町「图们」。市街地の東には図們江(トゥーメンジャン)またの名を 
豆満江(トマンガン)が流れており、川の向こうは北朝鮮だ。

 2009年7月現在、国境地点は観光地になっており、20元の入場料を支払えば
図們江にかかる橋の途中まで行くことが出来るほか、巨大な国境ゲートの上に
登って対岸の北朝鮮の街、南陽(ナミャン)市の様子を眺めることができる。
中国人はもとより韓国人の観光客も多数訪れ賑わっている。

 今回は図們市街中心部から中朝国境を訪れるのに便利な路線バス【2路】
ご紹介したい。このバスは市西部の「五工村」と、市東部の図們江に近い
「自来水」すなわち上水道施設を結んでいる。市中心部では、メインストリートの
「友誼街」を南北に行きかっている。

 火車站や隣接するバスターミナル前を経由しないので、駅からは東へワン
ブロック歩いて「友誼街」を目指そう。駅を背にして右斜めに伸びる解放路を
進むと「東北解放紀念碑」の建つ小さなロータリーがある。周囲には国貿商場
や郵便局などが立ち並ぶ賑やかな一角だ。

 図們の市内バスは、一応バス停は存在するものの「随招随停」のフリーバス
状態で運行されており、バス停の無い場所でも手を挙げれば停まってくれる。
「自来水行きの2路」が近づいててくるのを見かけたら、捕まえれば良い。

 バスの正面窓には「五工村 2 自来水」という具合に、路線番号と起終点
双方の地名が表記されているため、進行方向を間違えないよう注意が必要。
 車輌は小さなマイクロバスで、約10分間隔で運行されており割合と便利だが、
終バスが極めて早い(午後6時過ぎ頃)点には注意。国境見物の場合は、
車掌に「中朝口岸(zhong chao kou an--ツォンチャオコウアン)」とでも告げて
おけば降ろしてくれるだろう。運賃は1元均一で車掌に手渡せば良い。

 バスを降りたら口岸の建物ではなく、南側に建つホテル【道奉大厦】沿いに
川へ向かって進むと、みやげもの屋が軒を連ねている。川沿いは記念写真
を撮影する観光客で賑わっていることだろう。 巨大なゲートの付け根に、
橋やゲート上の展望台へ行く入口があり、入場料20元を支払う。観光バスで
乗りつける団体客が大多数のため、入場券売り場は若干見つけにくい。 


ゲート上の展望台から図們江(豆満江)越しに、北朝鮮・南陽を望む。

●乗車データ (2009.7)
運賃:1元。有人售票(車掌が乗務)
運行時間:5:30~18:00
運行間隔:約10分毎

図們の航空写真


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