2009年11月22日

長春~延吉は高速バスが便利

 


 吉林省東部、延辺朝鮮族自治州の州都である延吉へは、長春から高速バスで行く
のが便利だ。従来は列車で8時間以上を要し、運行本数も限られ非常に不便な区間
であったが、2008年秋より高速バスが運行され、僅か5時間で結ばれるようになった。

 運行は長春、延吉共に2事業者ずつ、計4者が「長延高速直客」のブランドで共同
運行を行っている。長春側は長春公路客運集団高速公司、吉林吉運、延吉側は
延辺東北亜客運集団、延辺運輸である。延吉側2事業者の車体には、朝鮮文字と
漢字が併記されており、朝鮮族自治州のバス事業者であることを実感する。







  運行は当初30分間隔だったが若干減便されたらしく、2009年10月時点で長春発は
約60分間隔の運行となっていた。また長春の公的なバス予約サイト「長春公路客運
総站」(http://www.ccglky.com/)によると、2009年11月23日の長春→延吉時刻表
は以下の通りである。
 6:00、7:00、8:00、9:00、10:00、11:00。12:30。13:30、14:30、15:30、16:30、18:00。
運賃は90.5元。 ほかに21:00発の寝台バスも運行される。(運賃123.5元)
 
 長春には長距離バスターミナルが三箇所あるが、延吉行きは長春火車站南側の
長春汽車中心站からのみ運行されている、このターミナルは2階の乗車券売り場で
切符を買い求めるのが便利だ。なお18:00でバスターミナルは閉まってしまうため、
21:00発のバスに乗車する方法は不明だ。



  
 延吉側では、街の中心部にある延吉北站が始発で、30分後に延吉火車站前に
ある小さなターミナルを経由してから高速に乗り長春へ向かう。東北亜客運站には
停車しない点に注意。2009年7月上旬時点で延吉北站に掲出されていた時刻表は
以下の通り。
5:30、6:30、7:30、8:00、8:30、9:00。9:30。10:00、10:30、11:00、11:30、12:30、
13:00、13:30、14:00、14:30、15:00、15:30、16:30、17:30、18:30。運賃91元。
現在は長春側と同様、約60分毎の運行になっていると思われます。



 私は2009年7月上旬に延吉→長春で乗車しました。運行スケジュールを記します。
延吉北站14:00→火車站前14:28→19:20長春汽車中心站外。(所要5時間20分)
途中16:57~17:12に{虫交}河SAで約15分休憩し、清潔で無料のトイレを利用でき
ました。バス車内にトイレはありません。座席は4列ですが、通路側にスライドする
機能がついており、割に快適でした。



  長春と延吉を結ぶ便利な高速バス、皆さんも一度お試しください。



2009年11月20日

人民大街を貫き南湖へ~長春6路



長春火車站前の市内バスターミナル。6路にはここから乗車する。

 初めての街で一歩を踏み出す。土地勘を養うためにも、先ずは駅と繁華街を結ぶ
わかりやすい市内バス路線を押さえておきたい。長春の場合は6路がその路線だ。 
火車站前の市内バスターミナルから、長春のメインストリートである人民大街を南へ
一直線に進むのでわかりやすい。

 長春の繁華街は、駅から2キロあまり南へ向かった人民広場の広大なロータリーの
北側に集積している。中でも人民大街と交差する重慶路が賑やかだ。長春が初めて
の方は、6路に乗車して人民広場または重慶路を目指そう。一般に中国の都市は駅
前繁華街はゴチャゴチャした印象があり、治安も比較的劣る。たとえ僅かな時間で
あっても、その街の中心部を訪れて散策するだけで、駅前からは伺いしれない様子を
体感することが出来る。なるべく中心部に宿を取って街歩きを楽しみたいものだ。

 さて、6路は長春駅前の市内バスターミナルから出発する。駅を背にして右手へ、
駅前を東西に走る長白路を渡った場所にある。ターミナル側にはピザハットが入る
ショッピングセンターが建っている。市内バスの停留所は駅前各地に点在しており
わかりにくい場所が多い中で、このターミナルだけば別格だ。

 三つのバースが並び、15あまりの系統がこのターミナルから出ている。これから乗る
6路は駅を背にして左端、つまり最も東側のバース先頭から出ている。6路の標識を
見つけたら列に並ぼう。列に並ぶのか?と訝しく思われる方もいらっしゃるであろうが、
このターミナルで折り返すバスの乗客は整列乗車が習慣になっている。私が並んだ
時も、すでにバスが停車しておりゆっくりと列が進んでいた。

 車内はまだ空いているのにピタリと列が停まった。その内に後ろから数名の乗客が
乗車口へ向かう。「また割り込みか?やはり中国だな・・」と早合点するなかれ。小走り
に駆け込んだ乗客を乗せたバスはすぐに発車していった。間髪をおかずに次のバスが
横付けされドアが開く。先頭から整然と乗客が乗り込んでいく。そう、座席に座るために
次のバスを待っていたのであった。こんなことが出来る位に秩序だった、中国語で言う
ならば「文明乗車」が実施されていたのであった。私は結局2台のバスを見送ったが、
その間わずかに5分あまり。バスが次々とやってくる頻発路線ならではだろう。最前部
右側の、前面展望を楽しめる「特等席」に座って、じっくり車窓を楽しみつつ土地勘を
養うことが出来たのであった。 



 人民広場に鎮座する建築物の一つ「吉林省賓館」

バスが走り始めたら右手の車窓に目を凝らそう。並木道が整備された大通りを
一直線にひた走る中で、5分ほど進むと公園が目に入る、この勝利公園の正面に
毛主席が挙手している像が目に入る。ここはかつて西公園だった場所だ。

 公園の先には異様な姿が目に飛び込む。お城・・・・・?。かつて関東軍がここで
ニラみを効かせていたという。現在は中国共産党吉林省委員会が使用しており、
若干の緊張感が漂っている場所だ。

 新発路から南は賑やかな商業地区に入る。ここから人民広場の北側にかけてが
長春の中心部となる。街歩きを楽しむには、重慶路のバス停で降りれば良い。
かなりの数の降車客がいるであろう。

 時間のある方は、もう一つ先のバス停まで進もう。重慶路を発車すると間もなく、
広大なロータリーに入る。ここが人民広場だ。右手には、旧満州中央銀行など数々
の巨大建築物が目に入ってくる。ロータリーを半周してまた人民大街へ入った所
に、人民広場のバス停がある。駅からここまで約10分だ。ここで降りて、巨大な
ロータリーを眺めつつ散策するのも良いだろう。道路はさらに南へ続いているが、
賑わいはここで途絶えてしまう。

 6路のバスはさらに10分あまり南下した南湖大路で右折し西へ進む。湖にかかる
橋を渡ると広大な南湖公園だ。この南湖で下車して公園でのんびり過ごすのも、
6路ならではの乗り方かもしれない。

 

2009年11月19日

ツーマンカーで新民大街へ~長春276路


 吉林大学白求恩(ベチューン)医院(偽満国務院)前を走る276路

 新民大街を南北に走るバスは、264路をはじめ13、213などがある、しかし意外にも
火車站から新民大街へは、僅か一路線、276路のみが運行されているに過ぎない。
この276路とて南端の新民広場までは達せず、途中の清華路から西へ向かい、電視
(テレビ)塔に隣接する朝陽公園で終点となる。吉大三院のバス停も新民大街では
なく、清華路に設けられている。

 バスもご覧の通り年季の入った車輌である上に、車体中央部に一箇所のみ乗降口
が設けられたツーマンカーだ。ワンマンバスがほとんどを占める長春では、いまや貴重
な存在である。車掌は中ドア後ろの座席に陣取り、半手動のドアを空け閉めするほか、
バス停の換呼も行っていた。

 私は新民大街北端の吉大一院から火車站まで乗車したが、始発から三つ目の停留
所であることもあってか、狭いスペースではあるものの座っていくことは出来た。途中、
東民主大街~漢口大街などの裏道を縫うように走るこの路線は、10年ほど前まで隆盛
を極めた、小巴(ミニバス)全盛時代を想起しながらの20分となった。 降車時払いとの
ことで抱いた「2元するのではないか?」との心配は杞憂に過ぎず、運賃は1元であった。

 276路はオンボロ車である、しかし火車站から新民大街へ直通する唯一の路線に
残る、なつかしのツーマンバスの風情を楽しみながら行くのも一興であろう。




 ミニバス全盛期を彷彿とさせる中ドアのみの車輌が走る276路。漢口大街にて。

2009年11月17日

ラストエンペラーの宮殿へ~長春257路



 長春はかつて”満州國”の首都”新京”とされた時代があった。皇帝の名は溥儀。
清朝最後の皇帝であった彼を旧日本の関東軍が担ぎ出した「ラストエンペラー」と
して映画にもなり、その名は広く知られていよう。彼の宮殿は長春市中心部から
北東へ2キロあまり、現在の陝西路突き当たりにあった。かつて”宮殿”であった
その場所は伪满皇宫博物院として公開され、その痕跡を21世紀に伝えている。

 長春でもっとも重要な観光地であるにもかかわらず、この博物館へ行く市内バス
は僅かに一路線(264路)のみ運行されているに過ぎない。この264路は”新京”の
痕跡を伝える場所をつなぐ魅力的な路線ではある反面、火車站(鉄道駅)を経由
しないのが難点である。今回は、火車站~伪皇宫の移動に便利なバス路線
ある257路をご紹介したい。
 
 257路は長春火車站から出ているが、広大な駅前広場の各所に市内バスの停留
所が点在しており、初めての方はここで右往左往してしまうであろう。目指すべき
バス停は駅を背にして左手に斜めに伸びる勝利大街にある。かつてヤマトホテル
であった春誼賓館を正面に見て左手に進めは良い。周囲は人と車でごった返して
いるが、勝利大街に入ってすぐバス停があるので見落とさないようにしたい。257路
のほか225、1、275も停車するが、この内225路も同様に利用できる

 バスは中型車であるため快適とは言い難いが、始発から2番目の停留所なので
空席が残っていることも多い。運賃は1元均一。降りるのは新天地购物公园という
停留所だ。新天地とは近代的なショッピングセンターで、車窓に目を凝らしていれば
分かるだろう。広い亜泰大街を左折したところにバス停がある。




 バスを降りて進行方向に目をやると、道路上に伪满皇宫博物院を示す大きな
看板が立っている。長通路を渡ると陝西路に入る。ゆるやかな下り坂のどん詰まり
に博物館の威容が目に入るであろう。徒歩約10分で到達する。あいにく悪天候で
あったり歩くのがおっくうな場合には、降りたバス停で264路に乗車しても良い。

●乗車データ(2009.10)
運賃:1元均一。
運行時間:6:10~20:05




伪满皇宫博物院(中国語)
http://www.wmhg.com.cn/zsh.htm

2009年11月16日

中国にグレイハウンド・・・か?



 四川省の省都、成都(cheng du)市東部のバスターミナル「成都汽車總站」付近で
撮影をしていたところ、犬のシルエットを描いたバスを何台も見かけた。かつて
世界最大級の都市間バス事業者であったアメリカのグレイハウンドバスが犬を
描いていたことに範をとって、車体に犬を描くバス事業者は世界各地に存在する
という。日本でも、小田急バスや帝産バスなどにその例を見ることができる。

 グレイハウンドバスを中国語では灰狗巴士(フイゴウバス)と表記する。試しに
Googieで「灰狗巴士」を検索すると、トップにカナダのグレイハウンドバスサイトが
表示されることからも明らかだ。

 ところで、台湾に建明客運という都市間バス事業者があるのだが、最近まで同社
はバスの車体にダルメシアン犬を描いていた。そして愛称を飛狗巴士(フイゴウ
バス)としていた。車体に犬を描いた上に発音がフイゴウでは、本家のフイゴウ
バスと関係あるのかもしれないと思わせてしまうユーモアがある。一方、錯覚商法
まがいという厳しい意見もあることだろう。

 話を中国の成都に戻そう。四川省を地盤とするこのバス事業者は、愛称どころか
社名そのものを灰狗(フゥイゴウ)运业(運業)としてしまった。アメリカ本家とは何ら
関係はなさそうだ。こうなるとユーモアを越えて、ブランドや商標権の侵害といった
領域に入ってくる可能性も出てくるだろう。
 1990年代後半に営業を開始したらしいが、四川の地元利用者がどう考えているか
興味深い。バスターミナルで乗車券を買う際に乗りたいバス事業者を選べる自由
が無いのに、このユニーク?な社名と犬のマークに何の意味があるのだろうか・・・・・



壮大な社名の割には中型車が主体で、大陸を駆け抜ける足としては少々役不足だ。


2009年11月15日

”新京”の影を繋ぐ~長春264路


 
 吉林省の省都である长春(chang chun)。かつてこの街は旧日本の傀儡国家で
ある「満州國」の首都”新京”とされた時代があった。”首都”とされた当時、市の
南西部は大規模な開発が行われ、続々と巨大な行政施設が建てられた。その
痕跡は現在もなお残り、新民大街沿いには1930~40年代当時の建築物が林立
している。主に大学の校舎や病院として使用され、保存すべき建築物に指定され
た今も、その圧倒的な存在感を示している。「満州國」の存在について、否応なし
に考えさせられる場所であった。

 この264路は偽皇宮と長影世紀村を結ぶ路線だ。偽皇宮とは偽満皇宮博物院
として公開されている、かつての満州皇帝の宮廷である。現在中国では「満州國」
のことを「偽満」と表現しており、このような名称が付けられている。偽皇宮は市
中心部北東の陝西路奥に位置し、一般の路線バスは、この264路のみが運行
されている。

 一方の終点である長影世紀村もかつての「満映」があった場所で、戦後に接収
されてからも長春電影製片廠として数々の映画を世に送り出してきた。このように
264路は「満州國」に縁の深い両地点を結んでいる。

 そのうえ起終点のみならず、途中の経路上でもかつての”新京”にゆかりのある
場所を繋いでいる。上述の新民大街では、車窓の両側に巨大建築群を眺めるこ
とが出来る。もちろん途中下車して、じっくりこれらの建物と向き合ってみるのも
良いだろう。偽皇宮見学の前後に乗車してみたいバス路線だ。



新民大街の北端に鎮座する吉大一院の前を走る264路
かつては”軍事部”が置かれていた建物。




新民大街の大きなロータリーを快走する264路

●乗車データ(2009.10)
運賃:1元均一、無人售票(ワンマンバス)
運行時間:
運行間隔:約5~10分毎。

長春市内、新民大街の航空写真
文化広場から新民広場にかけて、南北に一直線の道路がくっきり浮かんで見える。


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2009年11月14日

”間島”の残影~龍井4路



 龙井(long jing)、朝鮮族が多く居住するこの街は、むしろリョンジョンと呼ぶのが
ふさわしく思える。20世紀の前半、ここに「日本総領事館」が置かれていた。様々な
歴史を背景に持つこの建物が、現在も「龙井市人民政府」(龍井市役所)として
使われていると知り、4路の市内バスに乗って訪ねてみた。

 龍井の市内はとてもコンパクトであり、徒歩だけでも充分だ。バス路線図入りの
市内地図(2元)を買い求めたバスターミナル売店の朝鮮族のおばちゃんからも、
「歩いて行けないことはない距離だよ」と言われていたが、折角の機会なので市内
バスに乗ってみることにした。

 龍井市内バスは5系統運行されており、内三路線(2、3、5)は市の郊外を起点
として中心部を経由し、また別の郊外へ抜けていく系統、残りの二路線(1,4)は
火車站を起点として中心部を経由し郊外へ至る系統である。もっとも2009年7月
現在、龍井火車站に旅客列車は発着しておらず、市内バスが時折行き交うのみで
閑散としていた。バスはマイクロバスで緑色に塗られている。

 目的の龍井市政府は市中心部の南端を東西に伸びる六道河路沿にある。ここを
通るのは4路の市内バスのみ。バスターミナルから北へ徒歩3分あまりの火車站
から乗車してみた。

 始発地では私一人きりであった乗客も、建設街~海蘭路~龍井街と右左折を
繰り返しながらクネクネと走行するうちに、座席がほぼ埋まる程の乗車率となった。
バス停の無い場所でも乗降できるフリーバスということもあってか、僅かな距離で
乗降する利用者もみかける。始発からこの付近までは、乗客を捕まえるために
時速20Km程度でノロノロ走っている。さらに文化路~建設街と進み、左折して
市南端の六道河路へ入ってからは快調に飛ばし始めた。もうこの先は降りる客
ばかりになるのであろう。

 車窓に目を凝らしていたら、肌色の古めかしい建築物が目に入る。「ここだ」
「下車~!」(xia che=シャアチァー)と声をかけると、すっと路肩に車を寄せて
降ろしてくれる。延吉程度の地方都市のバスですら、絶対にバス停以外での
乗降は出来ないのに比べて、とても気楽な足だった。



龙井市人民政府(間島日本総領事館旧址)

●乗車データ(2009.7)
運賃:1元均一、有人售票(車掌乗務)
運行時間:6:20~18:00
運行間隔:約10分毎?

参考)龍井市内の主要停留所に掲出されている路線図の画像を掲載しました。
龍井市内バスに乗ってみたいという方は、バスターミナルの売店で販売している
地図(2元)と併せてご活用下さい。



1路。火車站(中心北部)~農学院(西部)

2路。三分場(西南部)~廠(東南部)

3路。工農村(東部)~太平(南部)

4路。火車站(中心南部)~新化(南東部)

5路。光新(北西部)~二化(東北部) 

龍井の航空写真


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2009年11月13日

中朝国境へ~図們2路


 吉林省東部の町「图们」。市街地の東には図們江(トゥーメンジャン)またの名を 
豆満江(トマンガン)が流れており、川の向こうは北朝鮮だ。

 2009年7月現在、国境地点は観光地になっており、20元の入場料を支払えば
図們江にかかる橋の途中まで行くことが出来るほか、巨大な国境ゲートの上に
登って対岸の北朝鮮の街、南陽(ナミャン)市の様子を眺めることができる。
中国人はもとより韓国人の観光客も多数訪れ賑わっている。

 今回は図們市街中心部から中朝国境を訪れるのに便利な路線バス【2路】
ご紹介したい。このバスは市西部の「五工村」と、市東部の図們江に近い
「自来水」すなわち上水道施設を結んでいる。市中心部では、メインストリートの
「友誼街」を南北に行きかっている。

 火車站や隣接するバスターミナル前を経由しないので、駅からは東へワン
ブロック歩いて「友誼街」を目指そう。駅を背にして右斜めに伸びる解放路を
進むと「東北解放紀念碑」の建つ小さなロータリーがある。周囲には国貿商場
や郵便局などが立ち並ぶ賑やかな一角だ。

 図們の市内バスは、一応バス停は存在するものの「随招随停」のフリーバス
状態で運行されており、バス停の無い場所でも手を挙げれば停まってくれる。
「自来水行きの2路」が近づいててくるのを見かけたら、捕まえれば良い。

 バスの正面窓には「五工村 2 自来水」という具合に、路線番号と起終点
双方の地名が表記されているため、進行方向を間違えないよう注意が必要。
 車輌は小さなマイクロバスで、約10分間隔で運行されており割合と便利だが、
終バスが極めて早い(午後6時過ぎ頃)点には注意。国境見物の場合は、
車掌に「中朝口岸(zhong chao kou an--ツォンチャオコウアン)」とでも告げて
おけば降ろしてくれるだろう。運賃は1元均一で車掌に手渡せば良い。

 バスを降りたら口岸の建物ではなく、南側に建つホテル【道奉大厦】沿いに
川へ向かって進むと、みやげもの屋が軒を連ねている。川沿いは記念写真
を撮影する観光客で賑わっていることだろう。 巨大なゲートの付け根に、
橋やゲート上の展望台へ行く入口があり、入場料20元を支払う。観光バスで
乗りつける団体客が大多数のため、入場券売り場は若干見つけにくい。 


ゲート上の展望台から図們江(豆満江)越しに、北朝鮮・南陽を望む。

●乗車データ (2009.7)
運賃:1元。有人售票(車掌が乗務)
運行時間:5:30~18:00
運行間隔:約10分毎

図們の航空写真


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